４月10日、スタイル久居明神で「フットケア　出前講座」を開催させていただきました。

総看護師長の坂田久美子と看護師の赤木悠木です。
この講座を通じて、お伝えしたかったのは、 「足を守ることは、いのちを守ること」
この言葉には、私自身が深く感じている思いがあります。それは、東日本大震災のときの出来事です。
私の従妹は、仕事帰りに津波に巻き込まれました。彼女は、歩けないお姑さんを迎えに自宅へ戻り、一緒に避難しようとしたその矢先、命を落としてしまいました。
あのとき、二人ともが“自分の足で”避難できていたら——そう思わずにはいられません。

「歩ける足があるからこそ、避難ができ、命を守ることができる」
この経験から、私は足の健康を守ることは単なるケアではなく、命に直結する大切なことだと痛感しました。

講座では、そうした思いも交えながら、CLTI患者さんのケアの重要性や、予防的ケアの必要性についてお話ししました。包帯やガーゼの巻き方などの実践的な方法をお伝えした後、実技の場面では、患者さんのシャワー浴に立ち会わせていただき、創部の洗浄・処置を行いながら、介護職員の方々や訪問看護師さんにご見学いただきました。

私たちが今、患者さんや利用者さんの「足を守る」ということは、「命を守るお手伝いをすること」だと、私は信じています。
これからも、地域のみなさまと一緒にフットケアの大切さを伝え、支え合っていけたらと思っています。

また、あし手帳が完成しました！
様々な医療機関や施設で活用されるよう
4月10日に私も第一歩を踏み出しました！

「わたしの足手帳」
発行者:一般社団法人Japan Endovascular Treatment Conference